米大リーグ選手会は8日、今季所属先が未定のフリーエージェント(FA)選手が多数いることを受け、14日からフロリダ州ブラデントンで独自にキャンプを開催すると公表した。AP通信など複数の米メディアが報じた。

 実施されれば、ストライキの影響を受けた1995年以来となる。

 大手マネジメント会社IMGが所有するグラウンドなどを使用し、アストロズで監督経験があるポーター氏が指導者として参加する。期間は3月4日までで、延長の可能性もあるという。

 このオフはドジャースからFAのダルビッシュ有投手、ダイヤモンドバックスからFAのマルティネス外野手ら有力選手に加え、マーリンズからFAのイチロー外野手、カブスからFAの上原浩治投手の契約がまとまっていない。6日には選手会が補強に消極的な球団側を批判するなど先行きが不透明な中で、ほとんどの球団のキャンプインが14日に迫っていた。

 一方、カブスからFAのアリエッタ投手ら多くの大物選手を担当する代理人のボラス氏はスポーツ専門局ESPNに対し「うちには選手が準備するための資源と人材がある」と語り、顧客の選手会キャンプへの参加に否定的な見解を示した。