カブスのダルビッシュ有投手(31)が21日、古巣レンジャーズを相手に6回3安打1失点と好投した。ソロによる失点のみで毎回の7奪三振。オープン戦4試合目で初の無四球で終え「予想通りの雰囲気だった。すごく楽しかった」と晴れやかな表情で振り返った。

 6人も並んだ左打者に対し、対右に比べて力強さに欠けると課題に挙げていた速球を投げ込んだ。5回は昨季30本塁打のオドルら左3人をいずれも速球で打ち取って3者凡退。球速は6回に入ってもこの日最速の97マイル(約156キロ)を何度も計測し、82球で登板を終えた後もブルペンでさらに投げる余力があった。「6回でも球速が維持できていた」と仕上がりは上々だ。

 試行錯誤を続けてきた走者がいない時のフォームも固まりつつあり「今は走者が出ている時(のクイック投法)よりも、出ていない方がしっくりきている」。次回登板の26日(日本時間27日午前7時5分)レッドソックス戦で開幕前の最終仕上げを行う。