“二刀流”でメジャーリーグを沸かせているエンゼルスの大谷翔平選手(23)について、元同僚やチーム関係者が賛辞の声を惜しんでいない。

 大谷は11日までに投手として2試合に先発し、合計18三振を奪うなど防御率2・08の好成績をマーク。打者としては打率3割6分4厘で、3試合連続本塁打を含め6試合22打数8安打、8打点と大活躍している。

 日本ハム時代の同僚で、11日の試合で大谷をけん制死に追い込んだレンジャーズのクリス・マーティン投手は大谷について「ものすごく謙虚。日本でもアメリカでもすごい名声を得ているね。それを気にしているのかどうかは分からないけど、彼は野球に専念しているし、アメリカでも全力を尽くすことに集中していて、それ以外のことは気にかけていないみたいだ」と語っている。

 エンゼルスのマイク・ソーシア監督は大谷の起用について、「彼はいつだって準備ができていると言う」としながらも「今は我々ができる限り彼を守ろうと思っている」とコメント。投打のバランスを取るようにしていると述べたが「最も重要なのは、我々が柔軟に行こうと考えていること。だから具体的にどうこうという話ではない。我々は彼の調子から、いつ起用が可能か判断していく」と含みを持たせた。

 また、エンゼルスのチームメート、イアン・キンズラー内野手は「大谷の才能は他に類を見ないほど特別だ。あんな風に球を打って、100投球もできるような選手とプレーしたことはないよ」と大谷を称賛している。