ドジャース前田健太投手が自らのミス連発で今季初黒星を喫した。

 3月31日のジャイアンツ戦を5回無失点と好投して初勝利を挙げ、雨で先発が流れた翌日の7日にも好救援を見せ、この日の今季2度目の先発に臨んだ。初回いきなり先制点を許したが、直後にテーラーの先頭打者アーチが飛び出して同点に追いつき、2回は3者凡退で立ち直ったかに思えた。

 しかし、3回、先頭の投手グリンキー相手にストライクが入らず四球で歩かせ、1番ペラルタには中前打を打たれ無死一、二塁のピンチ。ここで2番マルテを投ゴロに打ち取ったが、前田の二塁送球が大きくそれ、併殺は奪えず。さらにチャレンジで判定が覆り二塁もセーフとなり、自らの悪送球で無死満塁のピンチを招いた。

 3番ゴールドシュミットは空振り三振に仕留めたが、4番デスカルソの打席で初球暴投で勝ち越し点をあっさりと奪われ、4球目にも暴投して3点目を失った。その後も制球が甘く、デスカルソには犠飛を打たれ、5番オーイングスと6番ダイソンに連続二塁打を浴びて5点目を奪われたところでマウンドを降りた。

 投球内容は2回2/3で65球を投げ、5安打5失点(自責2)2四球2三振で、防御率は3・12。ダッグアウトに戻った前田はベンチに座り込み、タオルを顔に当てたまましばらく動けなかった。

 試合はドジャースが1点差まで詰め寄ったが、7-8で敗れた。