ベンチ入り25人枠から外れ、会長付特別アシスタントに就任したマリナーズのイチロー選手(44)が3日(日本時間4日)、本拠地セーフコフィールド内で記者会見を行った。

 背番号「51」のユニホーム姿のイチローは、淡々とした表情で、決断にいたるまでの経緯を話した。

 「この日が来る時は、僕は辞める時だと思っていました。その覚悟はありましたし、ただ、こういう提案がチームの方からあって、(マ軍入りが)決まってから2カ月間弱でしたけど、この時間は僕の(メジャー)18年の中で最も幸せな2カ月であったと思います。短い時間でしたけど、監督はじめチームメート、これは相性もありましたけど、大好きなチームメートになりましたし、もちろん大好きなチームですし、そのチームがこの形を望んでいるのであれば、それが一番の彼らの助けになるということであれば、喜んで受けようと、いう経緯です」。

 もっとも、現役引退ではなく、会見後はいつもと同じようにグラウンドでの全体練習に合流。その間、かつてマリナーズで指揮を執り、この日の対戦相手でもあるアスレチックスのメルビン監督のもとへあいさつに出向いた。