ベンチ入り25人枠から外れ、会長付特別アシスタントに就任したマリナーズのイチロー選手(44)が3日(日本時間4日)、本拠地セーフコフィールド内で記者会見を行った。一問一答は以下の通り。
-昨日の試合に臨む心境は
「その事実は理解しながらやってましたけど、周りから見た時に、何か違うなと思われる状態は一番僕がしたくない状態なので。それは選手として今まで、どんな感情のときも、それを見ている人には悟られない、というのをモットーにやってきましたから、それは昨日もそういう状態で臨みました」
-監督から右翼の打診などは
「それはなかったです」
-試合が終わった瞬間は
「いや、セグラ、あそこでダブル(リプレー検証でセーフ)はないよなと思いましたね。あの判断はないんですよ。ああいうとこなんですよ、大事なのは」
-自分の練習しながら周囲にも目を向ける
「ゲーム中はテレビでゲームを見ることになるので、すべての動きを見られるわけではないですけど、僕からね、何かを言うというのもおかしな感じになるので、このタイミングでは、それはないですよ。ただ、僕が出来る事の範囲内で、彼らから何か聞かれればもちろんそれに答えることはあると思いますけど、僕の方から積極的に…。ただ、昨日のプレーは言っておかないと、あれはアウトとかセーフとか関係なくね、言わなきゃいけないですよね、本当は」
-どう伝える
「昨日のケースだったら、同じラテン系が言うのが効果的だと思うから、クルーズかカノに言って『あれはどうだ』って順番なのかな。あのプレーについて今日僕が言ったら、いきなり『お前』ってなるから、それはできないですよね」
-監督とのパイプ役
「まったく分かんないです。でも、ロッカーは選手のロッカーだし、戦ってる選手からすれば、もし、そこにコーチが、コーチっていうのも変だけど、選手じゃない人がそこにいるのって何か変な感じ、そこまで選手だった人がね。だから、僕はあくまでも選手側にいないといけないと思ってますけどね」
-肩書が変わって、自身が変わる可能性は
「僕が変わることはないと思いますけどね。ただ、練習を一緒にするので、そりゃ選手にしてみれば、選手よりいい動きすんなよ、とか、そういうのは出るかねしれないですけど、それはちょっと心配ですけど」
-いつごろから提案された
「ここで説明する時間ないなあ」
-アクティブ選手ではないというだけ
「見た目にはそうだと思いますよ」
-今のチームに必要なこと
「選手でもそうじゃなくても、テレビで見てるファンの人でも、何が必要かというのははっきり分かると思いますよ。分かりやすく分かるチームですから、具体的には言わないけど」
-今後は、イチロー選手と表記してもいい
「本当だよね…。どうします? これって、僕が決めていいもの? これって誰が決めるものなんですか? イチロー、でいいんじゃない? それは変わらないからねえ。そんな、裏じゃ、みんな呼び捨てしてんだからいいよ。そこはちょっと皆さんのセンスに任せないと」
-遠征は
「行きますよ。はい」
-最後の打席の思い
「そりゃ、いい結果のイメージはするし、それができたら最高だよな、と思うけど、なかなかそうはいかない、という現実もあった、という打席でした」
-どんな自分がいたのか
「ま、次の機会にしようか」
(シアトル=四竈衛)