エンゼルス大谷翔平投手(23)がレンジャーズ戦に「6番DH」で出場し、4打数無安打に終わった。先発ハメルズ、救援ディークマンとともに左腕投手と対戦。本来の豪快な打撃が封じられ、メジャー移籍後の左腕相手の打率は1割4分8厘まで低下した。二刀流を維持していく上で新たな課題が浮き彫りになってきた。
無情なまでに厳しい数字だけが残った。左腕相手に4打数無安打。外野に打球を飛ばせなかった。「いいアプローチの打席もあったんですけど…」。試合後の大谷は、いつものように淡々と振り返った。だが、結果は動かしようがない。第1打席の3球目、際どい内角球をストライクと判定され、待球のゾーンを広げるしかなかった。「あれは見送って正解のボール。今日に関しては向こう(相手)有利のゾーン。その中で工夫して打てるようにやらないといけない」。通算150勝のハメルズの巧妙な出し入れに、快音は響かずじまいだった。
左腕相手の条件に不運も重なった。4回裏1死一塁では、中前へ抜けそうな打球を放ちながら、右寄りに守っていた遊撃手が好捕。二塁を封殺された際、一塁走者のスライディングが守備妨害と判定され、大谷に併殺打が記録された。「いい打撃だった。(守備隊形が)狭くなったところに飛んでしまった」。最善を尽くしても、流れは変えられなかった。
大谷自身に苦手意識はない。だが、右腕相手の打率3割2分5厘に対し、左腕には1割4分8厘。打撃内容以上にデータ偏重のメジャーでは、負のイメージになりかねない。試合前、ソーシア監督が打順を6番に下げたことについて「様子を見たい」と話したように、今後、周囲の評価が厳しさを増すことも避けられそうにない。
9回裏無死一塁では、腰を引いたスイングで遊飛。走者を進塁させることもできなかった。内角速球で体を起こされ、外角への変化球に踏み込めずに打ち取られる悪循環。「ポップフライはあまり意味がない。違うやり方があったのかなと思います」。求められるのは結果だけ。高水準で「二刀流」を継続するためにも、目の前の壁は乗り越えるしかない。【四竈衛】
◆大谷の左右投手別成績 日本時代は、和田(ソフトバンク)に14打数7安打(2本塁打)など、対左投手は打率3割9厘をマークした。渡米後は1割4分8厘と苦戦。5月18日にスネル(レイズ)から二塁打を打った後は、14打席無安打が続いている。対左投手の32打席で、外野への打球は4打席だけ。本塁打はない。



