元巨人でヤンキースGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏(44)が16日、ニュージャージー州にあるヤンキース傘下2Aトレントンの本拠地球場で野球教室を開催した。7歳から12歳の地元の子どもたち37人を集め、松井氏自らが打撃投手を務めるなど精力的に指導に当たった。自身もバットを握り、12スイングほど披露。鋭い打球音を響かせ、柵越えを1本放つと、子どもたちから歓声が上がった。

 指導後の質問コーナーでは、子どもたちから矢継ぎ早に質問が飛んだ。日本時代に手ごわかった投手は誰かとの質問も飛び出し、「オオタニはどう?」と、メジャーで注目を集めるエンゼルス大谷翔平投手(23)について尋ねる子どもたちが大勢いた。

 松井氏は子どもたちへの指導について「この年齢の選手たちは、まったくできなかったことが急にできたりとかね、あるんで。そういうことが目の前で起こるとうれしいです」と目を細めた。

 今季はメジャーの日本選手に故障者が続出しているが、松井氏自身もメジャーの現役時代、手首の骨折で長期離脱するなど、リハビリを経験した。それについて問われると「しっかり治して、元通りというか、元通り以上になって戻ろうという、そういう気持ちではいたと思いますけど、忘れましたね。みんな実績ある選手ばっかりなんですから。みんなそれぞれ、考えて戻ってくるんじゃないですか」と話し、「(ケガ人続出なので)みんなでおはらいにいきましょう」と提案した。