エンゼルス大谷翔平投手(23)が、故障から復帰後、初安打、初マルチ、初長打をマークした。4回の第2打席で初安打を放つと、7回の第4打席では右翼線を破る二塁打。復帰初戦となった前日は4打数無安打3三振だったが、4打数2安打2得点と、打って走って活躍した。

 試合後、大谷は「きっちり見えるところは見えていますし、昨日よりもボールに対してしっかり入れていけているのかなと思うので、そういうところでは良かった」と話した。第1打席では追い込まれたカウントからファウルで粘り、打撃妨害で出塁。「なかなか、甘い球が来た時に捉えられないというところでは、ちょっともどかしさはありましたけど、最初の打席で出塁できたというのは良かった」と振り返った。

 大谷の活躍もあり、チームのマリナーズ戦連敗は4で止まった。勝利に貢献し、「そこが一番うれしいかなと思うし、投手陣も頑張ってましたし、また明日切り替えて頑張りたいなと思います」とすがすがしい表情で話した。メジャー復帰後、2試合目で初安打。「出ないよりは出た方がもちろん良いんですけど、打席での見え方だとか、打てそうな気がする待ち方だとか、そういう方が大事だと思うので、進歩しているかなと。そこが一番、今日良かったんじゃないかなと思います」と、今後へ向けて手応えを口にした。(シアトル=斎藤庸裕)