【アナハイム(米カリフォルニア州)25日(日本時間26日)=斎藤庸裕】「1番DH大谷」。5月上旬の打者復帰を目指すエンゼルス大谷翔平投手(24)が、メジャーでは自身初の1番指名打者(DH)に起用される可能性が出てきた。オースマス監督が復帰後の打順について言及。1番が「出塁できるし、それは考えられる」と候補の1つであることを明かした。

主に3番や5番を担った昨季は、チームでは主砲トラウトに次ぐ2位となる3割6分1厘の出塁率を残した。同監督は「他の選手の状態もある。現時点では分からない」と明言はしなかったが、今季は1番が固定できず、日替わり状態。高い出塁率と走力を考えれば1番にも適任と言える。

順調なら、5月7日のタイガース戦にも復帰が見込まれる。前日に引き続き実戦形式の打撃練習(ライブBP)で調整。マイナーの左投手を相手に5打席で4打数2安打1四球。左中間へ二塁打も放った。順調な仕上がりに、復帰を目前にして周囲の期待も高まる。大谷も「期待に応えていける準備をしっかりできれば良い」と意欲を見せた。

時代は新元号の令和へと突入する。日本人最速の165キロ、二刀流でメジャー挑戦。平成の最後を飾ってきた。「野球人生を語るにはまだまだ序章。その前段階として、平成があったのかなと思う。新しい元号になって、これからが本番だと思っている。自分の力をもっともっと高くもっていけるように、そういう年に毎年したい」。大谷はしっかりと未来を見据える。