カブス・ダルビッシュ有投手(32)の本拠地初勝利は、またしてもお預けとなった。

6回途中まで3安打3失点(自責2)3四球5奪三振の成績で、7試合連続で勝敗が付かなかった。

立ち上がりの1回は1死から四球を与えたが、3番ドールを二飛、4番アレナドを遊ゴロに仕留めて無失点。順調なスタートを切った。

2回は、先頭マーフィーに粘られながらも13球目で空振り三振。後続も退けて無失点。

3回は11球で3者凡退。

4回は2死から四球、初安打を許したが、ホームは踏ませず、無失点。

5回は8球で3者凡退。

両軍無得点で迎えた5回裏、カブスが8番ボティの7号3ランで均衡を破った。

6回1死から四球、二塁打、左前打で1点を許し、3-1となった状況で交代。その後、ダルビッシュが残した2走者が一塁失策、適時打などで生還し、同点となり、勝敗は付かなかった。

球数は95球。

防御率は4・88。

ダルビッシュは、昨年カブス入りして以来、通算10試合の本拠地登板で依然として未勝利。レンジャーズ時代の2016年を含めると、同地では通算11試合で0勝5敗となった。

今季序盤は制球に苦しむ試合が多かったものの、この日は95球中、ストライク65球(68・4%)。試合後は「かなり良かったです。打者のこと考えてどうやってアウトにしようかなというのを考えながら、今はできていると思う。スローカーブを投げたり、余裕もあったりします」と、淡々と振り返った。

7試合連続で勝敗が付いていないことについては「記録を目指したいですね」と、ジョーク交じりに話していた。

試合は、カブスが終盤の乱打戦を制して逃げ切った。