ドジャース大谷翔平投手に第2子が誕生し、オールスター戦のファン投票では両リーグ最多得票で出場決定と、ここのところ、うれしい知らせが目白押しでした。そんな中、例年通り6月は打撃絶好調でホームランを量産。メジャー通算300本塁打も達成間近です。
1925年に伝説のホームラン王ベーブ・ルースが、初の通算300本塁打を達成。以来、大リーグ150年の長い歴史において「300本塁打クラブ」は169人を数え、最近では同僚のムーキー・ベッツが一足先に現役17人目となる偉業を達成しました。
とりわけ、大谷にとっては特別な価値があります。なぜなら、今更言うまでもなく投打二刀流での大台到達だからです。過去にサイ・ヤング賞を争うほど偉大な投手で300本塁打以上打ったのは、元祖二刀流として通算94勝、714本塁打を記録したルースだけ。まさに「野球の神様」に次ぐ歴史的偉業と言えます。それに加えて、大谷は25日(日本時間26日)時点で通算171盗塁をマーク。過去に300本塁打で170盗塁以上した選手を数えると、33人しかいません。将来的に歴代1位の通算762本塁打を誇るバリー・ボンズ(元ジャイアンツなど)ら、8人しかいない「300本塁打&300盗塁」も夢ではありません。
さらに2003年「A・ロッド」ことアレックス・ロドリゲス(元ヤンキースなど)の史上最年少27歳を筆頭に、32歳未満で300本塁打に到達した選手は46人しかいません。7月5日に32歳の誕生日を迎える大谷にも可能性が残されており、そのうち23人が殿堂入りの基準となる500本塁打を達成しています。
また、24年にアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が史上最速の通算955試合目で300本塁打に到達。以下、ラルフ・カイナー(元パイレーツ)の1087試合、フアン・ゴンザレス(元レンジャーズなど)の1096試合と続き、大谷は26日時点で1091試合なので、ゴンザレスを抜いて史上3位になる可能性もあります。
ちなみに、ジャッジはこれまた史上最速の通算3431打数で大台到達。以下、ルースの3827打数、マーク・マグワイア(元カージナルスなど)の3839打数、カイナーの3884打数、ハーモン・キルブリュー(元ツインズなど)の3930打数と、そうそうたるメンバーに続き、大谷は4005打数なので6位に入りそうです。
それと1位カイル・シュワバー(フィリーズ)の通算949安打を筆頭に、マグワイアの979安打、ジャッジの988安打と上位3人いずれも1000安打未満の300本塁打到達には驚きますが、9位ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)の1104安打に続いて、大谷は1131安打なので10位になりそうです。
こうして見ると、驚異のスピード記録で大台到達となりそうです。従って、大谷にとって300本はあくまでも通過点に過ぎません。前述のように7月5日で32歳という年齢を考えると400本どころか、超一流スラッガーの証しである500本も十分に狙えそうです。
今後も投打二刀流、パワーとスピードを兼ね備えたエリート、そして球界を代表するホームランバッターとして、どんな記録を作るか本当に楽しみです。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)







