インディアンスの右腕カルロス・カラスコ投手が1−4で迎えた7回に4番手として登板し、白血病の診断を受けた6月以来となるメジャー復帰を果たした。スタジアムのファンはカラスコにスタンディングオベーションを送り、両チームの選手たちはそれぞれのベンチ前に並んで拍手で同投手を迎えた。

チームメートのフランシスコ・リンドア遊撃手は、マウンドに上がったカラスコに歩み寄り、気持ちを込めて同投手を抱きしめた。その時のことについてカラスコは「彼から『お帰り、クッキー(カラスコの愛称)。ここが君の場所だ。僕らがついている。さあボールを投げるんだ』と言われたよ」と語った。

1回を投げて2安打1失点、無四球の内容だったカラスコ。「抑えようとしたけど、結局1失点してしまった。でも体調は良い。これが次の登板につながるし、ここからが始まりだ」と振り返った。

かつてインディアンスを率いたレイズのケビン・キャッシュ監督は「病を抱えた選手がそこから回復し、こうやってフィールドに戻ってくる時はいつだって特別なものだ」と、カラスコの復帰をたたえていた。(AP)