ヤンキースは25日、右腕ルイス・セベリーノ投手(26)が、肘関節の内側側副靱帯(じんたい)を部分断裂したことを発表した。トミー・ジョン手術が必要で、今季は全休の見込みとなった。

アーロン・ブーン監督によると、セベリーノは昨季のア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦で先発した数日後に痛みを訴え、その後も断続的に痛みを感じていたという。12月上旬にMRIを受け、投球練習の許可が降りたが、1月に平地でチェンジアップを投げた際にも違和感を覚え、再度MRI(磁気共鳴画像装置)とCTを受けた。いずれも異常なしとの診断だった。

ブライアン・キャッシュマンGMは、これまでのMRIでは問題の核心が靱帯周辺にはないとされてきたが、関節に造影剤を注入してMRI撮影を行った結果、24日の時点で初めて今回のケガが明らかになったと明かした。

ヤンキースでは、ジェームズ・パクストン投手が椎間板切除手術により、開幕から2カ月は離脱の見通し。ドミンゴ・ヘルマン投手はMLBのDV規約抵触で6月まで出場停止となっており、田中将大投手を含む先発ローテーションにふたつ空きが出たことになる。ブーン監督は「セビー(セベリーノの愛称)を失うという事実を取り繕うつもりはない。確かに痛手だ。だが、それでわれわれの期待値が変わるわけでも、真の能力が変わるわけでもない。何も変わることはない」と語っている。(AP)