マリナーズのディー・ゴードン内野手(32)が27日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けてバーチャルで行われた表彰式で、2020年ハッチ賞を授与された。MLB公式サイトが伝えている。

ハッチ賞は、タイガースで選手としても監督としても活躍し、1964年にがんで死去したフレッド・ハッチンソン氏に敬意を表して翌年に創設された賞。最も勇気と献身を示したメジャー選手に毎年贈られる。

6歳の時にDV(家庭内暴力)で実母を失ったゴードンは「Flash of Hope」というプログラムを立ち上げ、DV被害に遭った子どもたちや家族を支援してきた。また、最近では新型コロナウイルスの感染拡大を受け、福祉が十分に行き届いていない地域の人々を助けるための資金集めや、食事支援に動いている。

米フロリダ州オーランドの自宅から表彰式に参加したゴードンは、「私と妻にとって、本当に驚くべきこと。クレイジーだよ。この賞は素晴らしく、大変恐縮している。歴代の受賞者に加わることになり、とてもうれしく、その幸運をありがたく感じる」と語った。