ツインズは米国の奴隷解放記念日に当たる19日朝、本拠地ターゲットフィールドの外に設置してある元オーナーのカルビン・グリフィス氏の像を撤去したと発表した。

グリフィス氏は1961年に球団をワシントンからミネアポリスへ移転し、名称もセネタースからツインズへ変更した功労者。ただし、同氏は人種差別主義者としても知られており、地元紙ミネアポリス・スタートリビューンによると、移転に際しても「黒人が1万5000人しかいないから」と語ったほか、チームを代表する巧打者で後に殿堂入りするロッド・カルーに対しても「とんでもない愚か者」と呼ぶなど、黒人への偏見をあらわにしたという。

ツインズは、これまで多くの人々を像の展示で傷つけてきたことを謝罪する声明を発表。「ツインズの歴史からカルビン・グリフィスを抹消することはできないが、像の撤去はターゲットフィールドを訪れるすべてのファンや職員のために重要かつ必要なステップだと信じている」としている。