ア・リーグ覇者のレイズが、ドジャースに逆転負けを喫し、初の世界一には届かなかった。

スタメンから外れた筒香嘉智外野手(28)は、出場機会がなかった。ワールドシリーズは3打数無安打。ポストシーズンは、通算16打数2安打に終わった。

試合は、レイズは初回、新人ランディ・アロザレーナ外野手(25)がポストシーズン記録を更新する10本目、ワールドシリーズ3号となるソロ本塁打を右翼席へたたき込み、1点を先制した。

先発左腕スネルは5回まで1安打9奪三振と、ほぼ完璧な投球で無失点に封じた。ところが、6回1死から安打を許したところで、キャッシュ監督は右腕アンダーソンにスイッチ。この継投が裏目に出て、この回2点を失い、逆転された。

レイズ打線は2回以降、追加点が奪えず、計16三振を喫した。

敗戦後のキャッシュ監督は「まずはドジャースを祝福したい」と勝者をたたえたうえで、「我々のチームも祝福したい。困難な環境の中で戦い、とても誇りに思う。わずかに足りなかったが、我々がどんなチームかを証明した」と、淡々と振り返った。

試合の転機となった継投については「難しい決断だったが、勝つためのベストの方法だと判断した。だが、うまくいかなかった」と悔いることはなかった。

▽レ軍スネル投手(6回途中の降板に)「残念だし、いら立ちもある。でも監督に問いただすようなことはしないよ。彼は最高の監督だからね」