ドジャース山本由伸投手(27)が27日(日本時間28日)、敵地でのパドレス戦に先発し、6回5安打2失点で今季8勝目を挙げた。序盤から球数を抑え、リズム良く投球。15得点で大勝の流れを呼んだ。いかなる状況でも安定感が続く。日刊スポーツ特任記者としてドジャースを追う元オリックス、巨人投手の鈴木優氏が、「Yu's Eye」で登板間の準備に対する山本の考え方の変化についてリポートした。

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今季8勝目、そこに至るまでの過程に進化が詰まっている。今回の登板間、強い降雨で予定通りの調整ができない日が敵地ツインズ戦の遠征中にあった。

特徴的なルーティンの1つ、遠投ができない。そこで、屋内練習に切り替えた。球場内の廊下で軽くキャッチボールをした後、プライオボール(硬球と同じ重さで柔らかい特殊なボール)を使い、壁に向かって投げ込んだ。本人は笑いながら「青田さん(専属トレーナー)と今のは65メートルくらいの距離だなとか予想しあいながら、遠投の代わりにしました」と、話していた。

ルーティンが崩れると、調子を崩してしまう投手も少なくない。由伸もオリックス時代は、決めた手順を1つずつ丁寧に踏んでいくタイプだった。「元々はルーティンを大事にやっていたんですけど、メジャーってなかなか予定通りにできることって少ないじゃないですか。なので特にこだわるのはやめたんです」。

もちろん、基本的な流れはある。「だいたい、やり投げは登板の次の練習から数日間やって、登板2日前のブルペンの日はハンドボール投げを少し入れる感じで今はやってますね」と明かす。1日ごとに目的があり、体の各部分に刺激を入れていくが、それを“絶対”にはしていない。あくまで土台であり、その日の状況に応じて中身を入れ替えられるようにしている。

日米で長く経験を積み、登板間の過ごし方にもその都度、変化を加えてきた。自分の軸は持ちながら、今はその日に最善の一手を選択できる。この日の登板後「どれだけ(状態や結果が)良くても1回切り替えて、また次の試合に向かっていくぞっていう、そういう感じで1週間過ごしているので、そこは特に変わりないです」と言っていた。15試合の先発で防御率2・67。登板間の柔軟な準備が、安定感を生み出している。

大谷翔平5打数2安打 山本由伸は6回2失点で8勝目 ドジャースは15点奪い大勝/詳細