ホワイトソックスの先発左腕カルロス・ロドン(28)が、インディアンス戦で今季メジャー2人目のノーヒットノーランを達成した。

9回1死までは完全試合を継続していたが、2人目の打者に死球をぶつけ、惜しくも完全を逃した。だがその後の打者を退け、ノーヒッター達成。9回まで114球を投げ7奪三振だった。9日のレンジャーズ戦で達成したパドレスの先発右腕ジョー・マスグローブ(28)に続き、わずか5日で今季2人目の快挙。もし完全試合を達成できれば、メジャーでは9年ぶり史上24人目となるところだった。

ロドンは14年ドラフト1巡目でホワイトソックスに入団し、15年にデビュー。昨季まで29勝33敗で2桁勝利は1度もなかったが、今季は成長が期待されていた。

勝利の瞬間は球場に花火が打ち上がり、ロドンはチームメートにもみくちゃにされた。「多くの人たちの努力のおかげだ。オフシーズンに猛練習し、多くの人が僕を信じてくれたし、僕自身も自分を信じて投げた結果だった」と感無量の表情だった。

◆カルロス・ロドン 1992年12月10日、米フロリダ州生まれ。14年ドラフト1巡目(全体3位)でホワイトソックス入団。15年4月21日のインディアンス戦でメジャーデビュー。同年9勝(6敗)を挙げる。翌16年も9勝(10敗)。19年に左肘のトミー・ジョン手術を受け、昨年は未勝利。メジャー通算31勝33敗。192センチ、111キロ。左投げ左打ち。