エンゼルス大谷翔平投手(26)が、本拠地エンゼルスタジアムでコロナ禍の制限が解除される最初の試合で、3勝目を目指す。13日(日本時間14日)のダイヤモンドバックス戦前、マドン監督が大谷の次回の登板日について、17日(同18日)のタイガース戦で予定されていることを明かした。メジャー1年目の10先発に並ぶ、今季10試合目のマウンド。同日はカリフォルニア州の規定に従って観客動員が100%となり、19年シーズン以来、通常の環境で試合が行われる。

大谷が中5日で順調に次回のマウンドに向かう。13日のダイヤモンドバックス戦前、マドン監督が大谷の次回登板について、17日のタイガース戦となる予定であることを明言した。投打で出場した11日の登板から中5日。メジャー1年目の登板数と並ぶ、今季10度目の先発で3勝目を狙う。

投打で出場した前回登板では3回の第2打席で右膝に自打球を当て、痛みに耐えながら投打でプレーを続けた。ナ・リーグの本拠地での試合でDHが使えず、ベンチ待機となった翌日は代打で今季初安打。この日は8回無死から代打で登場し、右腕ギンケルに対して空振り三振を喫したが、フルスイングで問題なく打席に立ち、右膝の不安はなさそうだ。

大観衆の声援も後押しとなる。17日からは100%の観客動員で試合が行われる。今季初めて本拠地のヒーローインタビューに呼ばれた5月17日のインディアンス戦後、大谷はファンの存在について「去年とやっぱり全然違いますし、入れば入るほど、選手は頑張れると思うので、もっともっとたくさんの人の前でプレーしたいなと思います」と語っていた。大歓声でより一層アドレナリンが出るタイプで、大谷も、ファンも、待ちに待った日となる。

5月下旬に最大8あった借金を返済し、チームは6連勝で貯金1。14日(同15日)からア・リーグ西地区首位のアスレチックスと敵地で3連戦を控える。大谷はDHで先発出場する見込み。打者で弾みをつけ、今まで以上に盛り上がる次回登板へ向け、万全の状態を整える。【斎藤庸裕】

◆大リーグのワクチン接種 MLBは12日に前週から2チーム増え22球団が所属メンバーの85%以上のワクチン接種を終えたと発表した。該当球団は感染防止規定が緩和される。ドジャースの本拠地ドジャースタジアム、マリナーズの本拠地Tモバイルパークなど、ワクチン接種会場として使用される球場もある。

◆日本国内プロ野球のコロナ禍での観客動員 無観客で開幕した昨季は、同7月10日に上限5000人での有観客が認められ、8月からは収容人数50%まで引き上げられた。同11月8日の巨人-ヤクルト戦(東京ドーム)は実証実験として50%超の入場が認められ、3万1735人で同年最多となった。今季は3月下旬に2度目の緊急事態宣言が解除され、同宣言が発出していた地域では上限1万人で開幕。3度目の同宣言発出により4月27日~5月11日まで無観客で同12日から有観客に再び移行した。ソフトバンクは同18日に孫オーナーの意向で同宣言が解除されるまでペイペイドームでの主催試合を自主的に無観客で行うことを決めた。