エンゼルス大谷翔平投手(27)の4年目の飛躍に、球団OBも称賛の声を上げた。通算132勝の実績があり、エンゼルス戦の中継で解説者を務めるマーク・グビザ氏(59)と、93年に球団史上初の新人王を獲得し、現在はコメンテーターとしても活躍しているティム・サーモン氏(53)は、大谷をメジャー1年目から取材。それぞれが、投打の進化について語った。【取材・構成=斎藤庸裕】

     ◇     ◇     ◇

打者として3年間の積み重ねが、メジャー4年目の飛躍につながった。93年に球団初の新人王に輝いたサーモン氏は、打者目線から今季の本塁打量産を分析。「2、3年プレーしてきて、リーグの相手投手を学んできた。彼はそれを意識していたんじゃないかな。今は、すごく自信を持っているように見える。それが大きいと思う」と語った。

自身は93年に31本塁打を放ち、2年目で23本に減り、3年目で自己最多の34本塁打を記録。以降、3年連続で30本塁打以上をマークした。「多くの投手と対戦し、1回目、2回目より、4回目、5回目、それは若い選手はみんな時間がかかる。大谷も日本で実績はあったかもしれないが、メジャーの投手を把握し、スタジアムとその景色を知った。今もまだ成長曲線にいる」と、さらなる伸びしろがあると指摘した。

大谷は3年目に投打で苦しみ、4年目で二刀流として完全復活した。サーモン氏は「球場に来て、日常的に彼を見られるということ。これはなにか特権のようなものだった。いつかね、孫たちに毎日、彼を見ていたんだと言えるし、話題にできる」と感謝する。

自身の打撃成績を大きく上回っただけでなく、投手でもマウンドを制圧。「僕が生きているうちに、彼がやっていることを再びできる人が現れることは想像がつかない」。大先輩にとっても、歴史的なプレーの数々は人生の宝物となった。

◆ティム・サーモン 1968年8月24日、米国出身。89年ドラフト3巡目でエンゼルス入団。92年初昇格。93年から11年連続2桁本塁打。02年は球団初の世界一に貢献。愛称は「キング・フィッシュ」。06年引退、15年に球団殿堂入り。通算1674安打、299本塁打、1016打点はいずれも球団2位。