エンゼルス大谷翔平投手(27)が、想定外のハプニングに見舞われた。「1番DH」で出場したアスレチックス戦の試合前に屋外のフリー打撃で調整。1セット目の1球目にバント後、2球目をスイングすると、タイミングがずれてバットが根元から折れた。「あぁ-!」の声とともに、苦笑いの大谷。フリー打撃でバットを真っ二つに折ることは珍しく、同組だったウォルシュら主力選手もビックリ、周囲を沸かせた。

もっとも、一番驚いていたのは大谷本人だったかもしれない。グラウンドに持ってきていた練習用のバットは1本だけ。頼みの“相棒”が使用不能となり、自ら小走りでクラブハウスへ向かい、バットを取り換えた。数分後、気を取り直してフリー打撃を再開。すると、23スイングで11本の柵越えを放ち、右翼後方にある球団施設の屋根まで飛ばす特大弾も披露した。

試合では1回の第1打席、初球の直球を捉え、右前へクリーンヒット。第3打席も初球のスライダーを捉え、痛烈なライナーの打球を放ったが、二塁ベースの右に守備位置を変えていた遊撃手に好捕された。天を仰ぎ、悔しそうな表情を見せた大谷は、この日3打数1安打。球場から引き揚げる際には、ファンから求められたサインに応じた。(テンピ=斎藤庸裕)