ブルージェイズ加藤豪将内野手(27)が27日(日本時間28日)、本拠地レッドソックス戦に「8番二塁」でスタメン出場し、メジャー初安打を放った。
4回の第2打席、メジャー通算64勝のワカから左中間へ二塁打。二塁ベース上で満面の笑みを浮かべ、歓喜に沸く三塁側ベンチへ向け、両手を掲げた。試合後には地元メディアの取材に「ベンチを見た時、みんなの喜ぶ様子を見て幸せを感じた。ダッグアウトにいるみんなが叫び、歓声を上げてくれていた。その瞬間が、本当に幸せだった」とかみしめた。
13年ドラフト2巡目でヤンキースに入団して10年目。通算163勝を挙げたコール・ハメルズら名選手を輩出したカリフォルニア州の名門ランチョバーナード高出身で、卓越したミート力で、ヤ軍でも大いに期待された。だが、元々、体重が増えにくい体質もあり、シーズン中は大幅な体重減に見舞われるなど、常に身体的なハンディが付きまとった。オフにはウエートトレだけでなく、白米など1日5食をとってパワー重視の増量作戦にも取り組んだ時期もあった。しかし、ここ数年はプレースタイルと立ち位置を見直した。メジャーでも屈指の柔軟なグラブさばきを持つこともあり「どのポジションでも、チームに求められる選手になりたい」と、ユーティリティー選手として活路を見いだす考えにいたった。
本職は二塁手だが、内野の全ポジションだけでなく、外野もOK。数日前には緊急事態に備え、ブルペンで投球練習も行った。これまでにも「いろんなことができる選手でありたいし、そのための準備は楽しい」と屈託なく話してきた。
マイナーも含めてブ軍が4球団目。チームの勝利のためであれば、個人の結果を求めることはしない。メジャー初安打の後、ゲレロら主力全員が熱いハグで出迎えた光景が、加藤の人柄を表していた。



