ベーブ・ルースが活躍した時代からエンゼルス大谷翔平投手(27)の台頭まで生き続け野球殿堂入りした有名野球記者ロジャー・エンゼル氏が20日、心不全のため101歳で死去した。米国の老舗雑誌ザ・ニューヨーカーなどに執筆した野球エッセーは有名で、多くの賞を受賞した。

同氏は1960年代から野球取材を始め、90歳を超えてからもヤンキースを中心に野球をカバー。カージナルスで通算251勝を挙げ殿堂入りした投手ボブ・ギブソンや、90年代半ばに鮮烈デビューし球界のスーパースターとなったヤンキースの内野手デレク・ジーター、将来殿堂入りが確実なエンゼルスのマイク・トラウト外野手(30)やカージナルスのアルバート・プホルス内野手(42)らを取材してきた。

ザ・ニューヨーカー誌は「彼は偉大な野球記者だっただけではなく、ルースをその目で見て、人生の終盤にはショウヘイ・オオタニを見るほどに長く生きた。生きた年月そのものが偉大だった」と追悼記事を掲載した。