ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)が、禁止薬物を使用し2001年にメジャー最多記録の73本塁打を放ったバリー・ボンズ氏(58)を擁護した。

ジャッジは7日(同8日)のダブルヘッダー第1試合で今季55号を放ち、61年にロジャー・マリスがマークした61本塁打のア・リーグと球団記録に迫っている。

メジャーの本塁打記録はボンズ氏の73本塁打。2位がマーク・マグワイア氏の70本、3位がサミー・ソーサ氏の66本で、マリスの61本はメジャー史上7位に当たる。8日付のニューヨーク・ポスト電子版によると、米国ではステロイド時代の本塁打量産を否定的に見る人が多く、ジャッジがマリスを抜くと、それがメジャーの真の本塁打記録になると受け止める風潮も強いという。

だが同紙によるとジャッジは「記録は記録。子どものころ、彼(ボンズ)が場外の湾に軽々と打球を飛ばすのを見てきた。その事実は変わらない」と意見。73本を目指すかとの質問には「ないね。それはかなり現実離れした数字。到達するのは難しい」と話したという。

ジャッジはこの日のツインズ戦に「2番右翼」で出場し、4打数2安打1四球で、本塁打は出なかった。