今オフにヤンキースからフリーエージェント(FA)となった今季MVPのアーロン・ジャッジ外野手(30)について、MLBネットワークのジョン・モロシ記者が「ジャイアンツという選択肢も非常に現実的」とコメント。ヤンキースが野手としては年平均で史上最高額となるオファーを提示したと伝えられるなか、ジャイアンツ行きの可能性はまだ排除できないとしている。

ESPNのジェフ・パッサン記者によれば、ヤンキースはジャッジに8年総額で約3億ドル(約420億円)のオファーを提示。年平均では3750万ドルとなり、エンゼルスのマイク・トラウト外野手(31)の3550万を抜き野手の史上最高額となる。

ただし、ジャッジとの交渉はまだ始まったばかりとされており、獲得競争でさらに金額が上がる可能性があるとみられている。MLBネットワークの番組に出演したモロシ記者も「ジャイアンツという選択肢も非常に現実的」と語り、「これはヤンキースの可能性が70%、ジャイアンツが30%という話ではない。自分としては五分五分に近いところにあると思う。ジャイアンツが金額を上げ、年平均4000万ドル近くにしてくれば、ジャッジがジャイアンツ入りする可能性が出てきたと考える正当な理由になる」と話した。

モロシ記者は一方で「ジャイアンツがジャッジを中心にポストシーズンへ行けるチームを作るという、実行可能で信頼のおける計画を提示しない限り、ジャッジはサインしないだろう」ともコメント。ジャッジが勝利にこだわる選手であることに触れ、金額だけではハートをつかめないとの見解も示している。