エンゼルスの球団広報を務めるグレース・マクナミーさんが7日、オンラインで講演を行った。

株式会社PR TIMES主催のイベントが都内で行われ、マクナミーさんが映像で出演。質疑応答を含めて約1時間半のスピーチで、広報の仕事やこれまでの人生について振り返った。

エンゼルスでは現在、大谷翔平投手(28)のメディア対応や、球団のPR活動に携わっている。5年前、投手大谷のデビュー戦(4月1日、アスレチックス戦)に関する思い出話を披露し、「ちょうどエープリルフールだったので、試合前、ラインアップカードに大谷さんの名前を投手とDHで両方書こうかってチーム内で話していました。既に投手だけで(相手チームに)提出されていたので書けませんでしたが、まさか2022年、MLBに『大谷ルール』が導入されるとは思いもよりませんでした」と、笑顔で振り返った。

大谷は21年シーズン以降から、投打で同時出場するリアル二刀流としてプレー。22年シーズン前には「大谷ルール」として、先発投手で降板後もDHで継続して出場可能となった。

グレースさんは95年、学生インターンとしてドジャースの広報に採用され、トルネード旋風を巻き起こした野茂英雄氏と仕事をともにした経験を持つ。その後は、スクウェア・ピクチャーズ社でゲームソフト「ファイナルファンタジー」のCG映画をマーケティング、プロモーションする事業にも携わった。さまざまな経験を通じ、「不可能を可能にする、可能にできる、ということを学びました」と振り返り、広報の仕事については「何かが始まるワクワク感。ファン、選手、スタッフが一体化して、ポジティブな気持ちが感じられるのが好きです」と、魅力を語った。