カブス今永昇太投手(30)が2日(日本時間3日)、敵地でのドジャース相手のオープン戦で初めて登板した。2回1/3を投げ、3安打3失点無四球5奪三振の内容だった。

反省も収穫も得られた41球だった。立ち上がりの初回、いきなり「ピッチクロック」でボールを宣告された。残り40秒までに最後の練習球を投げるルールを認識していなかった。それでも、冷静に後続を抑え、3者凡退でスタート。ルールに関しては「次、気を引き締めて取り組めますし、確認できただけでもよかったです」と前向きだった。

2回無死一、二塁からは左翼へ3ランを喫した。内角高めへの速球が、やや中途半端な高さに入ったところを痛打された。「日本時代に投げていた真っすぐとまだギャップがある」。最速94マイル(約151キロ)をマークした一方で、メジャーで主流の高めのせめぎ合いに課題を残した。

もっとも、失点後は4連続奪三振でフィニッシュ。速球、スライダー、チェンジアップと、どの球種でも空振りが取れる資質を実証した。「こっちの平均球速は速い。僕が生き残るためには、その人たちを上回ろうとするのではなくて、どこか異ならなければならない。もっとリラックスして力を抜いて93~94マイルが出るような、そんなメカニズムで投げられたらいいと思っています」。打者10人から5奪三振よりも、今永が価値を見いだしたのは無四球。「そこだけは自分で合格点」。自らの個性、立ち位置を知る、今永らしい初登板だった。(グレンデール=四竈衛)