【グレンデール(米アリゾナ州)2日(日本時間3日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が投球プログラム再開へ、新たな動きを見せた。カブスとのオープン戦には出場せず、個別メニューで調整。理学療法士のジュディ・セト氏と右肘の動きなどメカニクス(投球動作)の確認を行った。キャッチボール再開は4月以降の見込みだが、25年シーズンの二刀流復活へ、投手として本格的なリハビリの準備を開始した。3日(同4日)のロッキーズとのオープン戦には打者で出場する予定だ。

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二刀流のリハビリ本格化へ、大谷が新たな段階に入った。午後1時ごろ、体の使い方の確認でキャンプ施設の屋外に移動。まずはチームスタッフとともに、体重移動のトレーニングを行った。形は2種類で、投球時と打撃時のフォームを作りながら、チューブを使って負荷をかけた。“二刀流トレ”を終えると、理学療法士のジュディ・セト氏と水原通訳を交えて約15分間、右肘の動きに関する“青空談議”を交わした。

右肘の使い方に対する話し合いは、熱を帯びた。互いのジェスチャーから判断すると、肘にかかる負荷がテーマだったとみられる。右肘を体の内側から通す動きをゆっくり、シャドーピッチングのように反復。時には大谷が水原通訳の腕を使って、負荷のかかり方はどうか、セト氏の意見を尋ねているようだった。NBAレイカーズでコービー・ブライアントらスター選手の現役生活を支えたトップ理学療法士との確認作業。投球プログラムの再開へ向けた入念な準備と言える。

これまでも投手としてのリハビリは行っていたようだが、屋外での調整は今キャンプで初めてだ。2月27日の時点で「まだスケジュール的に投球を再開する段階ではない」と話しており、術後のケアについては「数週間に1回(患部を)自分のPT(理学療法士)の人がきてもらったタイミングでチェックしてもらう」と明かしていた。キャッチボール再開は約1カ月後となる見込みだが、着実にステップアップしているのは間違いない。

トレーニング中には右手の小指にテーピングが巻かれていたが、問題なければ3日のロッキーズ戦に打者で出場する予定。まずは3月20日の開幕戦で打者復帰することに集中し、投手プログラムの本格化はまだ先となる。だが、その準備段階として、二刀流復活を目指す大谷が徐々に動きだした。

大谷前回の右肘手術からの復帰経過

◆18年10月1日 右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建術(トミー・ジョン手術)を受ける

◆19年3月8日 術後初のキャッチボール

◆5月7日 打者で公式戦復帰

◆6月26日 術後、初ブルペン

◆9月13日 左膝蓋(しつがい)骨を手術

◆10月上旬 キャッチボール再開

◆20年2月23日 キャンプで初のブルペン入り

◆3月13日 新型コロナウイルスの感染拡大でキャンプ中断

◆5月下旬 打者を相手に実戦想定の投球開始

◆7月3日 キャンプ再開。ブルペン入り

◆7月26日 18年9月2日アストロズ戦以来693日ぶりに公式戦登板