ドジャース大谷翔平投手(30)が打撃、走塁の両面で年々、進化を続けている。そのバージョンアップを掘り下げていくと、現代屈指のホームランの匠(たくみ)との共通項が浮かび上がり、盗塁の究極職人が説いていた重要事項を体現していた。【取材・構成=斎藤庸裕】

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打者大谷は年々、進化を遂げる。昨季から今季、打撃フォームの見た目で大きく変わった点があった。特に本塁打をマークした時、前足(右)のつま先が上がった状態で体を回転。打席で構えた位置から地面を強く踏みつけるようなフォロースルーが目立つ。ベイツ打撃コーチは「どんな風にスイングするかにもよるが、臀部(でんぶ)が速く回転し、そのスピードが速くなれば、トルク(捻転による負荷)がかかり、つま先が上がる」と説明した。

その形が酷似しているのが、ア・リーグのシーズン最多本塁打記録(62本)を誇るヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)だ。同選手も本塁打を放つ時にほぼ、前足(左足)のつま先が上がり、かかとで回転。ベイツ打撃コーチは「ショウヘイは前側の回転に関して速くなったと思う。ヒップの回転が速くなれば(力が)爆発的になる。後ろ側も大事。ジャッジは後ろ側が強い。この2人はヒップがとても強いから、体重を残して長く(ボールを)見られる」と分析した。

2人の傑出した能力は、安定して本塁打を量産できること。そのパワーを支えるのが臀部(でんぶ)の力強さだという。年々、分厚くなる強靱(きょうじん)な下半身。これまで投打の二刀流で獲得してきただけでなく、今季は盗塁増を目指し、スタートダッシュに特化した“瞬発力”も上がった。その相乗効果が、「40-40」の達成にもつながった。

大谷翔平「40-40」史上最速で6人目の快挙達成!40盗塁決め、40号サヨナラ満塁弾放つ/詳細