エンゼルス菊池雄星投手(34)が、期待しないで期待以上の結果を残した。レッドソックス戦に先発し、7回3安打2失点(自責0)。6回以外は毎回となる奪三振ショーを披露し、今季自己最多となる1試合12奪三振をマーク。チームを3連勝に導き、約1カ月ぶりの勝率5割に戻す立役者となった。
実は試合前から本調子ではなかった。「正直(登板間隔が)中4日のデーゲームで、寝起きからしんどかった。疲れてるなぁと」。だからこそ、自らへの期待値が下がった。「5回3失点で、なんとか試合を作ろうっていうぐらいのエクスペクテーション(期待)でいきました。あんまりこういう日は期待しちゃいけない、それが良かったかなと思います」と振り返った。
マイナスになりかねない状況を、気楽なマインドで好転させた。「調子が良かったりとか、(試合前の)ブルペンでもバシバシ決まっていると、今日は勝ちたいとか、欲が出てきてしまう」。一方、この日は「ブルペンでは球も走らないし、コントロールもばらついて、しかも苦手なボストン(レッドソックス)だし、なんとか5回までいければ。それくらいの気持ちの方がいいですね」と苦笑い。過去0勝3敗だったレ軍に対し、通算9試合目の先発で初勝利をつかんだ。
3試合連続で9奪三振以上は、球団では大谷翔平(現ドジャース)に続いて3人目。直近3試合で31三振を奪い、奪三振率(9イニングあたりの三振数)は14・19と圧倒している。「最近はカーブが、腕もしっかり振れて、いい抜け方をしてくれているので、結構バッターの反応も変わってきている」。直球、スライダー、チェンジアップを含め、4球種を勝負球にできる。「全ての球種が今いい状態にある」と胸を張った。(アナハイム=斎藤庸裕)
▼菊池が12奪三振。2桁奪三振は大リーグ通算9度目だが、中4日登板では初めてマークした。1試合12個はブルージェイズ時代の昨年7月9日ジャイアンツ戦で記録した13個に次ぎ、大リーグで自己2位タイ。



