ドジャース山本由伸投手(27)が、執念の連投でリリーフ登板し、2回2/3を無失点の好救援でチームを初のワールドシリーズ連覇に導いた。

9回1死一、二塁で登板し、カークに死球。1死満塁からバーショを二ゴロ、クレメントを中飛に抑え、サヨナラの大ピンチを脱した。延長10回も続投し、ヒメネス、スプリンガー、ストローをテンポ良く、3者凡退に抑えた。

延長11回は先頭に二塁打を浴びたが、1死一、三塁でカークを遊ゴロ併殺に打ち取り、ワールドシリーズ2連覇を決めた。山本の試合後のインタビューの一問一答は以下の通り。

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-始まる前に負けは選択肢の中にないっていうことがあったんですけど、その通りの結果に

今日、ドジャースがワールドチャンピオンで締めくくることができて、すごくやりきったなっていう達成感、喜びを感じますし、ほんとに全員が出し切ったので、僕は今日2日連続で投げましたけど、他の選手もコンディションギリギリで、もうできることは全部やったので、ほんとに気持ちが1つになった結果だと思います。

-ここ2日で球数的に結構投げたが、体調的には

今はすごくいいですけど、ブルペンで作り始めた時はまだ投げられるっていう確信がなくて、体調的にも。もちろん投球はできますけど、この7戦という試合で、絶対落とせなかったんで、その責任もありますし、どうだろうっていう、まだ迷いというか、そういったのがあったんですけど、温まっていくうちに、それもほぐれて、いけるぞっていうところまで持っていけたので、いけると言いました。

-単純に今、どれくらい疲れてますか

肩、肘がというより、ほんとに体がドッとというか、やりきったなっていう、そんな感じです。

-今日投げる話は、首脳陣から持ってこられたのか、あるいは、山本投手から首脳陣に投げてみたいと話をしたのか

まず、昨日投げ終わって、最終登板だと思ってたんで、ずっと練習を教わってた矢田先生に1年間ありがとうございましたっていうように伝えたんですけど、明日ブルペンで投球できるぐらいには持っていこうかって言われて、まあまあまあ、一応っていうか、ブルペンにいるだけで、何か力になるならと思ったところが始まりで。帰って、先生に治療してもらって、今日も起きて、こっち来る前にホテルで治療してから、動作のアドバイスとか、今日は体はこんな感じだからっていう、こんな感じで動いていこうかみたいな感じの。投げるとかじゃなくて。練習してみたら、すごい感覚が良くて、なんか、ほんとになんだろ。気づいたら、マウンドにいました。

-最初にやってみようかと行ったのは先生?

まず、先生が最後、ブルペンで投げられる姿を見せるだけでも、勝負っていうのは何か空気が変わったり、そういうのもあるし、みたいな感じでどんどん乗せられました。いや、でも、本当に感謝してます。

-明日プレーする選手は大変と話したが、実際にプレーして、どうだったか

大変。やっぱりやりきったから、今まで感じたことないような喜びも今、感じてますし、本当にやりきったからこそ、やってよかったなっていうのは思えるので、今後の自分の成長につながったというか、まあそんなもんじゃないんですけど、すごい1日になりましたし、また1つレベルが上がったような、そんな感じがします。

-園田通訳が勝負パンツを履いていて、昨日のを持ち越しで履いて、投げるかもしれないというところで今日も履いてたと。通訳への思いは

それは試合終わるまで知らなかったですけど、やっぱりプレーするのは僕ですけど、そうやってサポートしてくださる皆さんがそういった姿勢でサポートしてくださってるので、そういうのが今日みたいなプレーにつながったり、今シーズンのプレーにつながったと思うので、ほんとに感謝します。

-これだけ投げて、今、何がしたいか

いや、もう帰りたいです(笑い)。

-何かお祝いは

まだなんも考えてないですけど。とりあえず優勝できたので、それが一番うれしいです。

-カーショー選手がシーズン最後で、優勝することが一番の花道だと話したが、その通りになったことと試合後にカーショー選手に掛けた言葉は

今までで一番強いハグをしていただきました。本当に頑張ってよかったなと思いましたし、やっぱり何にも表せられないような、そんな喜びを感じました。

-クローザーを務めるっていうことをどのくらい想像してたか。また、MVPのトロフィーの重さは

最初は第3戦も延長戦ありましたし、何があるかわからないっていう気持ちで試合に合わせていこうとなったんですけど、展開によってはクローザーもあるかもみたいになってきて、すごい不安な気持ちになりましたけど、何とか結果投げられたんで。トロフィーは普通に重かったです。

-9回、延長11回のピンチでの投球は自分の考えた通りの投球だったか

とりあえず、不用意な投球というか、例えばゾーンに入れに行くような投球だけはやめようと。基本のことですけど、そこを意識して、高さだったり、コースだったり、ほんとに基本のことばかりですけど、そこに集中して、何とか投げました。

-矢田先生がリカバリーがうまくいった理由にお風呂があったのが大きかったと話したが、その効果は

メジャーの球場は、ビジターもどこも準備してくれてるんで、今日、試合前、(体を)温めました。

-自分の中で、今日は限界を超えた感覚は。また、マウンドに上がる怖さは

限界を超えたっていうような感覚はないですね。投げられるっていう、チームも、僕が行けるって言わないと出さないからっていうように声をかけていただいたんで、気持ちに余裕を持って、準備できたと思いますし、そのおかげでいいピッチングになりましたし、限界を超えたっていう感覚はないですけど、プロに入って、2日連続登板するっていう経験は初めてだったんで、そこに関してはまた1つ新しい自分が、いけるんだっていう自信になりました。

-怖さというのは行く時点では全くなかったか

もちろん、落とせない試合だったり、そういう時はやっぱり怖さというか、不安というか、失敗したらどうしようっていう、そういうネガティブな気持ちから、登板前はやっぱり緊張とかそういったものはもちろん来ますけど、しっかり落ち着いて、集中して、深呼吸して、いつも通り試合に入りました。

-最後のアウトの瞬間は

もうほんとにね、信じられないというか、最後、何投げたかもちょっと思い出せないような、そういった興奮がありましたし、チームメートが自分のところに来てくれた時には、すごく今までで一番ぐらいの喜びを感じました。

-涙は

涙、出ましたね。すごく久しぶりに。もうあふれてきました。すごくうれしかったです。

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