ドジャース大谷翔平投手(31)が先制アーチ&決勝犠飛でチームの3連勝に貢献した。4打数2安打2打点で、3試合連続のマルチヒット。連続試合出塁も「40」に伸ばし、徐々にエンジンがかかってきた。一方、先発した佐々木朗希投手(24)は2本塁打を浴びるなど5回6失点で降板し、明暗が分かれた。ドジャース担当の斎藤庸裕記者が、2人の現状を分析した。

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“らしさ”を生かせない投球が続いている。佐々木は2本塁打を浴び、自己ワーストの6失点。直球とスプリット、生命線となる2球種を痛打された。「(打者)1巡目にスライダー系が多かったので。後半、真っすぐとフォークを中心に決めきれなかった分、2巡目にちょっと手詰まりだった」。配球全体の32%を占めたカットやスライダーでかわすようなピッチングとなり、長所が消えていた。

スプリットの制球力が不安定なのは明白だが、軸となる速球にも威力がなかった。この日の平均球速は96・6マイル(約155キロ)。本来は100マイル(約161キロ)前後の球速を出せることが最大の強みの1つ。球速低下については「いろいろな要素があると思うので、ここはこれが原因とか、そういうのをしっかり分けて、これから次の登板までやっていきたい」と語った。

数字に出るスピードだけではない。3回2死一塁から3番ガルシアに逆転2ランを浴びたボールは96・5マイル。ストライクゾーンの高めギリギリで、ファウルや空振りを狙うような球を完璧に捉えられた。気合の声を上げ、腕を思い切り振っているが、対戦打者が怖さを感じている様子はない。

左打者に対して、体に近い側に引っかけたり、外へすっぽ抜ける場面も多々ある。そもそも直球の精度が低ければ、落差のあるスプリットも生きない。4回、1番ウッドに痛恨の3ランを浴びたことには「投げたところが、シンプルに甘かった」と唇をかんだ。

打線に救われ、黒星はつかなかった。「チームは調子いいと思うので、そこは頼りながら、自分のできることをやっていきたい」。昨季のポストシーズンでは100マイル(約161キロ)超えを連発し、スプリットを最大限に生かした。リリーフ登板と先発で状況が異なるとはいえ、物足りなさは否めない。期待値が高いからこそ、求められるパフォーマンスレベルも高い。

大谷翔平の状態上がってきた裏付けは決勝犠飛に 微修正と改善の爪痕見た/Nobu's Eye