【ニューヨーク25日(日本時間26日)=四竈衛】ドジャース山本由伸投手(27)が6回5安打1失点と好投。今季11勝目(6敗)となるメジャー30勝目を挙げ、日米通算100勝目(NPB70勝)に到達した。プロ通算10年目での記録を機に、さらに先の記録を目指す姿勢ものぞかせた。

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勝てる投手の真骨頂だった。マウンドへ向かう前の時点で、山本は自ら完調には程遠い状態であることを認識していた。再三のように走者を得点圏に背負いながらも、丁寧に辛抱強く各球種を両コーナーへ散らした。「いつもより慎重に入ったんですけど、うまく感覚をつかみきれず、粘りの投球になりました」。4点リードの5回には適時打を浴びた。それでも、6回をジャスト100球。本調子でない時こそ、真価を見せる姿は、まさに絶対的なエースだった。

17年8月31日、プロ初勝利を挙げた。当時無名の18歳は、今やトランプ米大統領にも知られる27歳の大エースとなった。「100勝というのは、うれしいことではあります」。誰に対しても柔和に対応する一方、こと野球に関しては信念を貫いてきた。投手としては小柄な体格ながら筋トレには一切、興味を示さず、独自の裸足トレなどで体の内部を鍛え、柔軟性を維持することで、最大限かつ効率的に出力を球に伝える能力を身に付けてきた。

「小学校の時からいろんなコーチに出会って、いろんな大切なことを教えてもらいました。大事なことは細かい事だけじゃない。大切なところはそんなに変わってないとも思います」。何が大切なのか、具体的な言葉では表現しない。ただ、山本は目の前の結果に左右されることなく、常に次の登板へ向け、妥協することなく、愚直なまでに丹念な準備を繰り返してきた。

行く先にそびえる150勝、200勝の数字にもひるむつもりはない。「ここからはずっとローテーションを多分投げられると思うので、毎年変わらず、いいパフォーマンスをどんどん発揮できるような、そういう選手でありたいと思います」。ハーラートップに1差と迫る11勝目。今後、毎年のようにタイトル争いに加わることが確実視される「勝てる投手」だけに、はるか先に見える数字も、そう遠くには感じさせない。

大谷翔平は5打数無安打 山本由伸は6回1失点で11勝目、日米通算100勝達成/詳細