津波でも大きな被害を受けた茨城県大洗町に自宅と実家があるヤンキースの井川慶投手(31)は12日、キャンプ地のフロリダ州タンパを離れ、帰国の途に就いた。タンパの空港では「妻からの電話で家族の安全は確認したが、両親とは話していないし、直接会いたい」と心配そうに話した。

 自宅、実家とも倒壊は免れたが「家の中は荷物が散乱し、食器類もほとんどが割れた。家族は余震がくると車に逃げ込み、不安な時間を過ごしている」と語る。1週間程度滞在する予定で、大洗町への移動については「高速道路も使えず電車も動かないそうなので、今探っている状態」と説明した。