レッドソックス松坂大輔(30)岡島秀樹(35)田沢純一(24)正田樹(29)の4投手が14日(日本時間15日)、被災地支援に立ち上がった。ホームでのヤンキース戦前、大きな缶の募金箱を持って入場ゲートに立った。

 呼びかけたのは松坂、岡島。球団のチャリティー部門が運営するホームページには両投手が英語と日本語でレ軍ファンに支援を募るビデオメッセージを掲載。ホームページを窓口に集められた義援金の全額は、米国赤十字を通じて日本へ送られる。初日だけで募金箱と合わせ3万5000ドル(約280万円)を集めた。その他、球団から5万ドル(約400万円)、4選手がそれぞれ個人的な募金をする。

 登板当日だった岡島は志願してファンの前に立ち「試合よりもどうしても手助けしたかった」と話した。約40分にわたり支援を呼び掛けた松坂は「時間がたてばたつほど、被害の大きさ(を前)に何もできない自分がいる。アメリカにいても、日本(で起きたこと)なので遠い気がしない」と、母国の大災害を見守るしかないもどかしさを語った。その中で「小さな動きがたくさん集まれば、ゆくゆくは大きな力を生むと思う。日本が少しでも早く元気を取り戻せるように。今日が第1歩」と、今回の募金活動を決起した。今後も「とにかくどんな形でもいい。少しでも力になれれば」と、さまざまな支援の形を模索していく。(フォートマイヤーズ=佐藤直子通信員)