<レンジャーズ3-2アストロズ>◇24日(日本時間25日)◇レンジャーズボールパーク

 レンジャーズが、ダルビッシュ有投手(27)の粘投によりワイルドカード(WC)争いに踏みとどまった。アストロズ戦は5回1/3を4安打4四球で2失点。初回に安打と2四球で満塁を招き、犠飛で先制点を許す苦しい立ち上がり。ここから「初回は初回で別として、その場その場で全力を尽くすことだけを考えました」と切り替えて、2回から4イニングを無失点に抑えた。味方が勝ち越した直後の6回、同点弾を浴びて降板したが、その後は中継ぎ陣が踏ん張り、チームは1点差で逃げ切った。

 レ軍は4年連続のプレーオフ進出に向けて、1戦も落とせない状況が続く。メジャーで初めて200投球回に到達したダルビッシュも、「僕もいろいろある」と体調面は決して万全ではない。それでもソト捕手は「本調子ではない時の投球術、粘りの投球を身につけた」と成長を褒めた。

 チームは9月初の連勝で、WC2位インディアンスとの1ゲーム差を死守した。269奪三振とし初タイトルをほぼ確定させたダルビッシュも、「とりあえず勝ったこと、試合を落とさなかったことがよかった」と大きくうなずいた。5試合を残し、最後のイスを巡る争いは最終戦までもつれる公算が大。その29日エンゼルス戦の大一番には、ダルビッシュが先発を予定している。(アーリントン=佐藤直子通信員)