国内フリーエージェント(FA)権を所有し動向が注目されている日本ハム中田翔内野手(28)が4日、本塁打のプロ記録超えを宣言した。熊本・益城町で行われた震災復興祈念イベントに岩村明憲氏(38)と参加。「1番目指して頑張ります」と、王貞治氏(77)の持つ868本の本塁打プロ野球記録超えへ、アーチ量産を誓った。

 12年から5年連続20本以上をマークしてきたが、今季は16本にとどまった。トークショーでプロ通算本塁打数を聞かれると「まだ180本くらい(177本)。今シーズンは本当にふがいなかった」と悔しげ。約120人の小中学生、被災者と触れ合い、生粋のスラッガーの血が騒いだ。

 この日はFAに関して口を開くことはなかったが、野球人生の転機になりそうな今オフ、つかの間のリラックスした時間を過ごした。「今年は結果が出なかった1年。来年は進化した中田翔を見せられるように、今年の1年を無駄にはしない」。気持ち新たに、来季の舞台を模索していく。【田中彩友美】