球界の功労者をたたえる野球殿堂入りが14日、都内の野球殿堂博物館で発表された。今回の投票結果から、来年以降に殿堂入り有力な競技者候補者を紹介する。

プレーヤー表彰(22年の当選必要数は271票)では、殿堂入りした高津臣吾氏(53=311票)と山本昌氏(56=307票)に続く票を得たのが、DeNA前監督のアレックス・ラミレス氏(47)で209票だった。

ラミレス氏は19年から候補入り。資格1年目の19年・150票→20年・233票→21年・233票→22年・209票と高得票が続いている。残り候補資格年数は今年を含めて12年となっている。

また、資格11年目の巨人や中日でプレーした川相昌弘氏(57)は183票。資格2年目で横浜、中日でプレーした谷繁元信氏(51=日刊スポーツ評論家)は167票。メジャーや広島でプレーした資格1年目の黒田博樹氏(46)はいきなり165票。ヤクルトでプレーした資格4年目の宮本慎也氏(51=日刊スポーツ評論家)は159票。いずれも来年以降の注目となりそうだ。

エキスパート表彰(22年の当選必要数は110票)は2年連続で1人も選ばれなかったが、阪神で活躍したランディ・バース氏(67)が4票届かず、106票で最多。バース氏は昨年も6票足りなかったが、殿堂入りに最も近い場所をキープしている。

バース氏と現役時代はクリーンアップを組んでいた掛布雅之氏(66)は86票。掛布氏は19年・41票→20年・62票→21年・73票→22年・86票と着実に票数を伸ばしており、バース氏とともに来年ダブル選出の可能性も十分ありそうだ。