21年ボクシング世界選手権金メダリストでWBC世界スーパーフライ級1位の坪井智也(30=帝拳)が25日、東京ドームホテルで世界初挑戦(27日、トヨタアリーナ東京)に向けた公式会見に臨んだ。同級2位リカルド・マラジカ(28=南アフリカ)との同級王座決定戦を控える。田中恒成、吉良大弥に並ぶ国内最速となるプロ5戦目の王座奪取、そして日本人初の世界金&プロ世界王者を狙う。
オーバーサイズとなるブラックのデニム姿で会見に登場した坪井は「すごく良く仕上がりました」と開口一番に自信を示した。世界前哨戦となった今年4月の元世界王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)戦では偶然のバッティングでゲバラが戦闘不能となって2回無効試合に。不完全燃焼となっていた。
坪井は「前回あんまりパッとしない結果で、そこからやらなくてはいけないことを積み重ね、今日までこられたなと。自分の中で(バランスが)崩れている部分があるかなと思い、徹底的に積み上げてきた感じがある。出来はすごくいい、自信がある」と眼光鋭く話した。
「マジックマン」という愛称を持つ技巧派のマラジカとは初対面。坪井は「すごくテクニックがあり、紳士的な選手なので手を合わせることをすごく楽しみにしている」と笑顔を浮かべた。会見後にはマラジカの母国となる南アフリカのメディアから取材を受け「しっかり良い準備ができている。マラジカ選手のことは99%研究している。日本開催は有利? もともとアマチュアで世界各国で試合してきたのであまりアドバンテージは感じていない」と対応。
さらに「アフリカ全体から注目されている試合になっている」と伝えられると、坪井は「とてもうれしく思う。マラジカ選手と良い試合、面白い試合をしたいと思う」と決意を新たにした。
国内最速タイ記録の世界奪取、プロとアマのダブル「世界一」に加え、静岡県出身初の世界王者という期待もかかる。坪井は「いつも通り、坪井智也のボクシングして圧倒的に勝てるように頑張りたい」と最後まで自然体を貫いていた。【藤中栄二】

