30日にV5戦に臨むWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が20日、都内で練習を公開し、自身の試合が生中継されないことを「つらい…」と嘆いた。

試合に向けて好調ぶりを笑顔で語っていたが、生中継なしの話題を振られると「テレビ出たいんだよね…」とたちまちトーンダウンした。トリプル世界戦のうち、フジテレビ系列で生中継されるのはWBO世界スーパーフェザー級伊藤雅雪(27=伴流)の初防衛戦、世界バンタム級5位井上拓真(22=大橋)の王座決定戦のみ。その情報を最近聞いたばかりと明かし、「しょうがないっすね。ま、そこはあきらめて」としょんぼり。「ぼく誕生日が1月6日なので、それ(勝利と)と一緒に年越しを楽しむために」と自分を鼓舞した。あとの2試合が早く終われば、自分の試合が映される時間は延びる。「長く映してもらうために、あとの2人に早く終わらせてもらいたいですね。僕の時間をつくってほしい」とお願いした。

相手の同級7位サウス・ファレス(28=メキシコ)の映像は「見ても意味ないかな」と1度も見ていない。ジャブで徐々に弱らせた上で仕留める「自分のスタイルを貫くだけ」と自信をのぞかせた。今はパンチの強度を高めるためにフォームを改良中で「試合にいい感じに出てくれれば」。節目となる5度目の防衛を成功させ、長期防衛と堂々のテレビ中継を呼び寄せる。