ケンシロウVSベジータ!? 30日、東京・大田区総合体育館でWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)に挑戦する同級7位サウル・フアレス(28=メキシコ)が25日、東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開した。日本アニメ好きで、お気に入りはドラゴンボール。感情移入している登場人物はベジータだという。「とにかく格闘系のアニメが大好きなんです。もちろん北斗の拳も好きです」。

拳四朗の名前は、北斗の拳の主人公ケンシロウが由来であることも知っている。「(30日は)確かにケンシロウ-ベジータだね。ベジータの方が強いと思う。スーパーサイヤ人になるから」と自信たっぷりだ。報道陣のリクエストに応じ、主人公孫悟空らの必殺技かめはめ波ポーズまで披露した。寺地永会長を父に持つ拳四朗と同様、フアレスも父ラウル氏がトレーナーを務めており、親子鷹対決でもある。ラウル氏は「(フアレスは)生活で節制している。才能豊かで強気の性格をしている」と後押しした。16年8月、WBC世界ミニマム級王座挑戦に失敗して以来の世界戦。フアレスは「自分のボクシング人生にとって大事な試合。非常にモチベーションは高い」と気合を入れ直した。

公開練習を視察した寺地会長は「接近戦がない相手。前回以上にプレッシャーをかけて好戦的に動いた方がいいかもしれない」と拳四朗に4試合連続K0勝ちを狙わせる意向。フアレスは「スピードを持って戦いたい。試合展開のプロセスは決まっている」と不敵な笑みを浮かべていた。