前GHCヘビー級王者藤田和之(51)が、新型コロナ感染欠場のブランクを感じさせない動きで、若手に活を入れた。

第1試合のシングルマッチで22歳年下の岡田欣也(29)と対戦。試合開始のゴングとともに飛び込んできた相手に、まったくひるまなかった。打撃を平然と受け流すと、グラウンドの攻防でも余裕しゃくしゃく。最後はエルボーの連打からボディースラムでたたきつけると、逆片エビ固めで絞め上げてギブアップ勝ちを収めた。

先月30日の両国大会で潮崎を相手に2度目の防衛戦を行う予定だったが、新型コロナ感染発覚のため、ベルトを返上し、同大会を欠場。「すぐにタイトルに挑戦したい気持ちはあるが挑戦者の列の最後尾に並ばなければならない」と話す、再起をかける一戦だった。大会前にはリング設営にも携わるなど、初心に返って臨んだ。

試合後は「今の自分に点数を付けようがない。目標とかも、まだそういうところじゃない」と謙遜。さらに、野獣でも人間モードでもなく、プロレスラー藤田和之として真摯(しんし)にコメントした。

「若い選手にはもっと元気が欲しい」と切り出すと「遠慮せずに打ってきてほしい。『プロレスでしょ?』じゃなくて『プロレスなんだ』ということを見せられるようにならないといけない」と若手へ要求。「気を使うものではない。身体を使うものだから。プロレスがなめられないように。今日はいい経験をさせてもらった」と、落ち着いて振り返った。