WBA世界バンタム級2位堤聖也(28=角海老宝石)が世界初挑戦で悲願の王座を奪った。同級王者井上拓真(28=大橋)に3-0で判定勝ちした。12年前となる12年8月3日のインターハイで対戦しながらも判定負け。プロ転向した理由の1つだった井上へのリベンジを4454日ぶりの再戦で達成し、念願の世界ベルトを獲得した。
一問一答は以下。
◇ ◇ ◇
-試合の感想は
「うれしいですよね。でも当たり前の表現で嫌ですがしょうがない」
-内容を振り返って
「当てづらい。上が当たらないから下から下から。でも下がなかなか当たらんし。でも肝心のスピードは予想の範囲内。焦ることはなかった。1ラウンド目でスピードは慣れた。どうやって当てていこうと。ラウンドごとに石原さん(トレーナー)の指示を聞きながらやった」
-勝者として名前が呼ばれたときの心境は
「ずっとアンザニュー(新王者)というのを何日も前から想像してて。アンザニュー、アンザニューと頭の中で描いていた。判定の瞬間、すごく怖かったが、本当にうれしかった」
-因縁のある井上拓真に勝って王者になれば、これ以上のことはないと言っていたが
「拓真に勝ったことは本当にうれしい。拓真がいなかったら、ぼくはプロボシクングに来てないと思うし。高校生のときからずっとリベンジしたいと考えていて。拓真からしたら、ぼくは普通のインターハイで1回試合をした同じ年のやつ。それ以上でもそれ以下でもないし。向こうからしたら何の印象もないと思う。12年間ずっとぼくが片思いしていただけで、追いかけて追いかけて追いついて、今日超えることができた。本当に最高ですね」
-今後の目標
「おなかいっぱいだからな。4人とも(バンタム級の世界王者が)日本人。だれと(戦うのが)見たいとか出てくる。そういう試合はやっていきたい。やりたくないやつともやるんで。やってきてるし。こうきてるんで、ベルトはやっぱり、他のも欲しいと思うのが自然の流れ。井上拓真という評価のあるチャンピオンに勝ったから、そういうことも言っていいのかなと思う。ただちょっとおなかいっぱいなので次のご飯のことは考えたくないです」
-10回、ダウンを取った後も攻め続けた。あの時の心境は
「ダウンをとったらいくというプラン。いけるところでいかないといけない。ぼくの中ではもっといかないといけない場面。ただすんでのところでこれ以上いかしてくれない拓真のうまさがあったし。全ラウンド通してそれを感じた。もっといかないといけないのに、いかしてくれない。自分の力不足も感じた」
-終盤の試合運びについて
「正直、このラウンドとったとか、とられたとか考えてなくて。1~3ラウンドは取られてるなという感覚あったが、ポイントのことはまったく考えてなかった。ダウンも10ラウンド目と聞いて、10ラウンド目なんだと。1ラウンド、1ラウンドを全力で戦った」
-スピードは想定内と言っていたが、それ以外のことで対応できたことは
「無我夢中だったから。ただジャブも当たるときは当たるし。彼(拓真)右アッパー好きだから、そこを1ラウンド目にさっそくもらったが、こういうアッパーとイメージしていた。ボディーもすごく上手で。攻めてるときはきかされると、覚悟をもっていったので、いざボディーをもらっても気にしないでいけた。もっともっといいパフォーマンスができると思います。練習してきたことの、ちょっとが出た。トライしていこうと話していて。終盤は出し切ろうと、出し切って倒されたらしゃあないと、いろいろ出した」
-(対戦して亡くなった)穴口選手の思いは
「まあ報告はしたいですね。別にここで言うことではないかなと思います」
-コールが起きていたが
「聞こえてないですね。巻き起こってましたか。うれしいですね。応援してくれている人たち全員に感謝ですね」
-拓真選手が気持ちの部分で負けたと言っていたが
「思わなかった。気持ちは強いなとおもった。ぼくが弱気になっていると疑心暗鬼。怖かった。出し切ろうと思ったが怖かった」

