今年7月にプロデビューした元WBO世界ミニマム級王者谷口将隆(31)の弟裕紀(29=ともにワタナベ)が東日本新人王ミドル級準決勝で姿を消した。元東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ウエルター級王者佐々木尽(24)の弟革(20=ともに八王子中屋)と対戦し、0-3(36-40×2、37-39)の判定負け。右強打と左フックを狙い過ぎ、的確なパンチで応戦する佐々木を崩し切れなかった。

今年7月、同新人王で初戦突破していた谷口は「もっとできた。やっぱり練習不足で押しきれなかった。悔しい。キャリアの差が出た」と目に涙をためた。判定結果を耳にする前から「ポイントは取られたなと思っていた。自分は1発1発しか狙っていなかったが、向こうはコツコツと当ててきた」と完敗を認めた。

現役は続ける意向だ。谷口は「次やれば絶対に勝てると思う」と言葉を振り絞った。来年以降の新人王挑戦の権利はあるものの「試合間隔が短いのでもういいです」と回避する方針。1週間ほど休んだ後、再びジムワークを再開する。セコンドに入った兄将隆は「ようやりましたよ。この悔しさを受け入れ、今度どうしていくかを考えないとな」とアドバイスしていた。

谷口は高校1年の時、兄と同じ高校に進学してボクシング部に入部も中退。定時制高に通いながら、中学から習っていた柔道を再開し21歳まで続けた。就職のため、上京して21年にワタナベジムで練習開始。最大で97キロあったウエートを20キロ落としてプロテストを受験していた。