かど番の大関霧島(27=陸奥)が、結びで小結翔猿(追手風)を下して白星発進した。
準備万全だった。この日の朝稽古では相撲は取らず立ち合いの確認など入念にチェックし、「やっと始まりましたね」と待ちに待った様子で白い歯をこぼした。新大関として迎えた名古屋場所は直前に右肋骨(ろっこつ)を痛めて初日から休場と出遅れ、4日目から途中出場するもケガを抱えながらの相撲で精彩を欠いた。6勝7敗2休で負け越しに終わり、昇進2場所目をかど番で臨むことになった。
同じ轍(てつ)は踏まない。人一倍の稽古に熱心だが、先場所の経験から休む大切さも学んだ。「やるときやって、休むときは休んで」とメリハリをつけ、体をリフレッシュして場所に合わせてきた。かど番でも気負わず、「あんまり気にせず、いつも通りいきたい」と繰り返す。
夏巡業を視察した八角理事長(元横綱北勝海)からはチャンスを生かして1年以内に横綱に上がるよう発破をかけられ、横綱審議委員会(横審)の稽古総見に参加した横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)からも「稽古を見ていても、だいぶ充実している。横綱に一番近いと思っている」と太鼓判を押された。照ノ富士の休場により、最高位として臨む今場所。豊昇龍、貴景勝の他の大関とともに場所を盛り上げる。

