◇9月13、20日◇東京・駒沢オリンピック公園総合運動場硬式野球場ほか

創部4年目の練馬シャインが、準決勝で三鷹クラブダブリューに0-7で敗れ決勝進出を逃した。過去3大会連続初戦敗退だったが、今大会では2勝するなど躍進した。決勝は27日、6連覇にあと1勝の三鷹と城南鵬翔クラブBを4-0で破った府中ピンクパンサーズが対戦する。

準々決勝は文京Vシスターズに4回までに4点を失う苦しい展開。打線も文京先発の細矢花(3年)に抑え込まれていた。重苦しいムードを一掃したのはクリーンアップだった。4回裏、3番大田桃果(3年)が左前打で出ると、続く原乃々未(3年)の中越え二塁打、吉野珠奈(3年)の連続適時打で2点をかえし、8番原嶋柚季(3年)の右前打で1点差とした。

橋本秀監督(45)は5回から、先発・原嶋から鈴木遙奈(2年)へスイッチすると、打線がさらに勢いづく。再び中軸の3連打で逆転に成功した。その後いったんは同点にされたが、7回裏2死二、三塁から鈴木が右前適時打でサヨナラ勝ちした。「1点ずつの失点だったので必ずひっくり返せる」と橋本監督。殊勲打を放った鈴木は「あの打席はすごく緊張した。もう夢中で打ちました」と興奮を隠せなかった。

吉野主将は「3年生にとって最後の大会。個性派ぞろいで大変だったが、やっと全員が全力で戦えるようになった」とチームメートを見やった。

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