「パラリンピックに出たい」と、意欲を燃やすのはボッチャのチーム「スター&スカイ」を率いる本宮崇史さん(33、東京・江東区=写真)だ。

2001年(平13)、都立江戸川特別支援学校(現都立鹿本学園 )高等部1年の時、体育教諭だった高山真理子さん(現東京ボッチャ協会会長)から「パラへ行けるよ」と誘われ、競技を知った。当時、障がい者スポーツに陸上やバスケットボールなどがあったが、「自分が出来る競技なんてない」と思っていた。が、始めてみると面白く、すぐにのめり込んでいった。3年になると先輩ら7人で「スター&スカイ」を結成、05年の日本選手権では8強に進出した。これを機に部員も15人までに増えた。現在は葛飾ボッチャ協会に所属し、パラへの取り組みを依頼された小学校や特別支援学校へ用具持参で赴く。

コロナ禍で全体練習は1月から休止しているが、9月27日に開催された葛飾区のボッチャイベントに出場。強豪チームと対戦し予選敗退。それでも表情は明るい。「他チームの皆さんと今年初めて会い、うれしかった。久しぶりに正式コートでのプレーだったが、しっくりきた」と喜んだ。

個人練習は6月から再開した。「3~4メートルの短い距離が得意」と話す本宮さんは得意技に磨きをかけ、本気でパラリンピック出場を目指す。

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