今回は慶大競走部の箱根駅伝本大会出場に向けた、具体的解決策を取り上げる。

<1>自主性重視で学生激変

「甘さを排除するだけでなく、準備や体のケアを選手たちに考えさせたところ、雰囲気が激変した」と保科光作ヘッドコーチ(36)。就任1年目、当時3年の根岸祐太選手が関東学生連合チームに選ばれたことも、部内の雰囲気を鼓舞した。

<2>新4年8人+新人多数

「2021年の予選会は19位でしたが、10位の専修大との差は約10分。10人が1分縮めれば良い計算。来年度に向けて戦力ダウンなし(プロジェクト元年入学の新4年が8人)、新1年生に有力な選手が多数入部予定なので、戦力は整った」と同コーチ。

<3>コンディションが重要

「今年の大会では、個人記録上位の選手をそろえた大学が上位に入賞ではなかった。選手のコンディション(マネジメント)が関係している。タイム重視より、(チーム単位での)試合出場における調整力が結果を生む」と同コーチ。

<4>昔ながらの泥臭い練習

データや研究を試合に生かすだけでなく、スピードや持久力をつける、泥臭い練習は欠かせない。「走らせ過ぎず、走らな過ぎずのバランスが大事」と同コーチ。

最終回は復活に向けての課題と基準を取り上げる。

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