◇6日◇決勝◇栃木・エイジェックさくら球場

地元作新学院はクラーク仙台(宮城)に0-6で敗れ、初代女王を逸した。

2回表、7番山田憧子(3年)が、1死から右中間を破り三塁を狙ったがタッチアウト。その裏、クラークに1点を先制された。その後はクラーク網代-秋山-前島の継投に、散発3安打無得点に抑えられた。投げては先発市川和と2番手澤田百華(ともに2年)が3失点と、投打がかみ合わなかった。塩田怜音主将(3年)は「声を掛け合い、最後まで集中力を切らさないようにしなければ」と唇をかんだ。

3月の選抜大会では初戦で敗れた作新にとって、今季2度目の公式戦。しかも地元開催とあって期するものがあっただけに、悔しさが残る。だが、決勝でベンチ入りしたのは3年生3人、2年生11人。田代恭規監督(57)は「夏までにじっくり仕上げていきますよ」と焦りはない。29日から再開される予定だったビーナスリーグは延期されたが、経験を積ませるために「出来るだけ多くの試合を組む」という。

決勝当日は田代監督の誕生日でもあった。試合終了後、選手たちからプレゼントが贈られた。部員の誕生日には全員で祝うのが作新流。勝利をプレゼント出来なかったが一致団結の下、本気モードに入った作新の逆襲が始まる。

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